代表質問

平野弘康 平野弘康

平成28年、明るい希望を持って迎えましたが、年明け早々に中国経済の減速と原油安により、株価の下落、金融不安等で世界の経済成長予測はいずれも大きく下がり、各国に混乱が波及している最近です。世界は、今どこに向かおうとしているのでしょうか。また、東シナ海及び南シナ海における中国の海洋紛争問題、北朝鮮の核実験、長距離弾道ミサイルの発射と、アジアの安全保障などが危機的な状況となりつつあります。

国内では、第190回通常国会が開会され、1月22日には安倍総理の施政方針演説がされ、衆参両院の本会議にて、1.初めに、挑戦、2.地方創生への挑戦、3.一億総活躍への挑戦、4.よりよい世界への挑戦、5.終わりに、継続こそ力と、「挑戦」の多い演説でありました。

日本は、少子・高齢化、人口減少で1億2,682万人(平成28年1月1日現在)。人口推計は、ゼロから14歳「年少人口」1,605万人、65歳以上「高齢者人口」3,404万人、15から64歳「生産年齢人口」7,673万人(主力の働き手の年齢層)。高校・大学期も含むので、今の時代にはなじみません。65歳を引退とすることにも無理があります。

生産年齢人口比率は、1990年代の70%から60%となる。今後、経済も財政も回っていかないと考えます。平成28年度の国家予算は96兆7,218億円、税収は57兆6,040億円、27年度末国の借金は1,044兆円、人口1億2,682万人で割ると1人823万円。毎年ふえ続ける借金は、誰が返すのでしょうか。財政再建、経済対策、社会保障、外交等、山積している諸問題を先送りせず、早急に大改革すべきと誰もが思っております。

日本は5月に三重県志摩市で先進7カ国(G7)首脳会議「伊勢志摩サミット」を開催、夏には参議院選挙、来年4月の消費税率10%への再増税を控えています。このように混乱な状況下において、長瀬市長には本市の市政経営をされ10年、大変ご労苦であったと推察いたし、敬意と感謝を申し上げます。

今後の10年に向けて、この難局を市長を初め職員、議員、市民が一丸となって北名古屋市の建設に取り組んでいかなければならないと考えております。

市長の28年度施政方針について質問をさせていただきます。

子育て支援充実について。

厚生労働省は省令を改正し、4月から認可保育所で子供の年齢や人数に応じて定められる保育士の配置基準を緩和します。

1.北名古屋市では待機児童はゼロ人と聞いておりますが、保育士の不足はないのでしょうか。また、労働環境はどうですか、お伺いいたします。
2.九之坪北保育園と九之坪南保育園を統合し、(仮称)九之坪保育園を新たに建設するとありますが、昭和40年代に建設され老朽化が進んでいる4保育園の統合と新建設計画は、公共施設の適正配置等の見直しによると実施時期の予定が過ぎています。早急に実施すべきと考えますが、今後の計画はどのようになっていますか、お伺いします。
3.久地野保育園分園の民間委託の成果は、今後も委託するのか、また他の保育園にも民間委託の計画はあるのか、お伺いいたします。

福祉・医療の充実について。

2月14日、済衆館西館(新病棟)の竣工記念式典が行われました。総360床と大きな病院に成長し、先進的な医療体制ができて市民は安心されていると思います。市長を初め関係各位の熱意によって整備がされたことに感謝いたします。認知症の早期における症状の悪化防止のための支援はとても重要と考えます。
本市は、回想法事業による介護予防、認知症予防が先進的に推進されていますが、病気予防、介護予防、認知症予防の体制整備として、公園などに高齢者用の運動関係器具、また体操、ダンス、軽運動等ができるよう整備をして、ご近所同士顔の見える関係をつくり、いざというときにお互い助け合える地域づくりが重要と考えます。市長のお考えをお伺いします。

教育環境の充実について。

小中連携一貫教育に関しては、本会議の議案に小中一貫教育の関係で条例の一部改正が数議案ございます。小学校から中学校への進学において、学習・生活環境の変化で不登校・いじめ等の諸問題につながっていく事態、中1ギャップに、小学校から中学校への接続を円滑化する必要性を認識し、小中連携一貫教育の取り組みが始められています。

本市は小学校10校と中学校6校がありますが、小学校で仲のよい友達と別れ別々の中学校へ行く、中学1年生の悩む気持ち、プレッシャー等を考え、小中連携一貫教育について市長のお考えをお伺いします。

安全・安心なまちづくりについて。

天地異変、巨大地震、天候不順による風水害に対する防災や減災、住宅対策など、大難を小難にする努力が求められています。西庁舎を増築、災害対策本部室も設置されて地域防災計画の見直し等されていると思いますが、最大想定モデル、最大震度6強で全壊・焼失棟数(冬の夕方18時発生)、揺れ500棟、液状化で100棟、火災で1,300棟、合計約2,000棟、死者30人、避難者、1カ月後約2万6,000人となっています。阪神・淡路大震災では、家具類の転倒による被災者が多かったそうです。また、家庭内のものが多いようです。断捨離で不要なものを減らし、生活と人生に調和をもたらそう。命捨てるな、ものを捨てろと聞いたことがあります。

1.みずからの身の安全はみずから守るが防災の基本とありますが、一般市民にどのように援助と指導がされていますか。

2.五条川にかかる名鉄犬山線の鉄橋は、大正元年開通で100年以上経過していると思われます。橋梁部が狭く、洪水流下断面が著しく不足しており、大地震、豪雨時の災害発生の危険性が極めて高く、愛知県と名古屋鉄道、本市が現地調査をして、改修・改造計画は鉄道立体交差事業と同時期に整備するとお聞きしていますが、災害はいつ起きるかわかりません。鉄道立体工事は何十年先に完成するのでしょうか。それまで極めて危険な河川を現状のままでよいのか。また。市内の河川堤防の地震による決壊などは、調査、整備計画はされていますか。市民の安全・安心のため、早急に整備が重要と考えます。市長のお考えをお伺いします。

3.鉄道立体交差等周辺まちづくり事業については、毎年、歴代の市政クラブ会長から代表質問がされております。また、愛知県にも建設事業要望書を提出し、要望しています。市政クラブからは、毎年市長へ施策要望させていただいています。今後は、まちづくり協議会を設立して実現に向けて推進しますと対応状況にあり、今までにもまちづくり研究会、委員会、勉強会、構想策定委員会と多くの会で協議・検討されております。今後、まちづくり協議会等を立ち上げ、地元の皆様と一緒に検討を進めますとありますが、どのような検討・協議になるか、お伺いします。

4.徳重・名古屋芸大駅周辺まちづくり事業は、県道名古屋豊山・稲沢線の道路整備、鉄道立体交差事業、五条川改修事業、土地区画整理事業等、多くの整備事業が集中しており、極めて困難な事業と予測はできますが、果敢に取り組み完成させることが北名古屋市の発展、健康快適都市「安全・安心なまち」につながると考えます。

説明会では、徳重・名古屋芸大駅周辺から整備を進めますとありますが、都市計画決定に数年かかり、駅周辺整備が始まり、全体の整備事業が完了するのに必要となる年数は予測されていますか。厳しい質問であると重々承知していますが、周辺市民の方々にとって一番関心があり、聞きたいことですので、あえて市長にお伺いいたします。

5.防犯対策について。

愛知県の侵入盗の件数は、平成27年まで9年連続全国ワーストワンです。西枇杷島警察署管内の侵入盗被害は321件で県下ワースト6位です。北名古屋市内の刑法犯発生状況は、26年1,201件から27年964件と減少しておりますが、知能犯(詐欺)が平成26年15件から平成27年28件と増加しています。

特殊詐欺に対しては、地域住民のおつき合い、声かけ、金融機関との連携が重要です。窃盗犯に対しては、防犯カメラ、防犯灯、隣近所の連携です。平成28年度、自治会に対して防犯カメラを6基設置する少ない予算が組まれております。市独自の防犯カメラ設置はどのようになっていますか。

また、防犯灯は最近、LED灯に交換され明るくなりました。しかし、まだ暗い地域が多くあります。防犯灯の増設計画はありますか。各家庭の門灯を夜間にともす一戸一灯運動の市民協働はどのようになっていますか。

魅力あるまちづくりについて。

市制施行10周年記念事業は、市民と一体となるイベントに期待をいたします。また、今後の10年に向かって、さらに市民協働につながるいい機会だと考えます。県植樹祭と市植樹祭が同日開催されることは、とても意義のある事業です。本市は樹木の少ない地域です。今後、公園などに植樹して憩いの場となるよう期待いたします。

総合計画策定事業について、平成30年以降の魅力あるまちづくり計画に大きく期待をします。

1.豊山町の三菱重工MRJ航空機生産に関連して企業誘致、また雇用の創出等が期待されます。市内の工場等を新増設する事業者に、北名古屋市次世代企業立地促進条例奨励金を交付とありますが、指定区域が沖村西部地区、市街化調整区域5地区に限定されています。他地区の指定はどのようにお考えですか、お伺いします。

2.東京品川・名古屋間286キロを40分で結ぶリニア中央新幹線は、2014年12月に着工、完成開業予定は2027年です。12年後にはリニアに乗って時速500キロで東京へ行くことができるかもしれません。夢みたいですね。本市は名古屋駅から名鉄犬山線で10分前後、そして四方を囲むように高速道路、インターチェンジ等が整備され、交通環境が最適な市域であります。この条件を最大限に生かした、またリニア開業のインパクトを生かした魅力あるまちづくりを早急に計画・実施して、12年後には「健康快適都市」と胸を張って言えるように各事業、整備の推進を望みます。

最後に、10周年の大きな節目を迎えて、北名古屋市の魅力あるまちづくりに、市長の熱い思いなどをお聞きできればと思います。

以上、平成28年度施政方針について質問をさせていただきました。多くの市民は、この10年間をどのように受けとめているのでしょうか。また、今後の10年、魅力あるまちづくりに大きな期待をしています。明快な答弁をお願いして、市政クラブの代表質問を終わります。ありがとうございました。

 

gray-man 市長(長瀬保君)

お寄せをいただきましたご質問でございますが、大変広範囲にわたって、また詳細にわたりまして逐一ご質問を頂戴したところでございます。いささか時間をいただきましてお答えさせていただきますので、ご理解いただきたいと存じます。

最初に、子育て支援の充実ということでございます。

第1点目にありましたように、保育士についての不足があるやなしやと、このようなご質問でございましたし、またその労働環境はどうなんだと、このようなご指摘でございました。

本市におきましては、ご案内のように、早朝、そして5時以降、こうした延長保育の中で運営をさせていただいておるということでございます。早朝と延長保育の時間、短時間での保育士の雇用が必要となっているところでございます。そうした中で保育士の確保、ご案内のように大変採用に苦慮しているのが現状でございます。毎月、広報等でも募集を繰り返しておるところでございますが、こうした中で非常勤ではございますが、保育士の雇用、必要人数を確保させていただいているということでございます。

労働環境でございますが、こうした面で非常勤職員の時間外労働が最小限となるように工夫した保育に当たっているところでございます。そういう面で、ひとつご理解を頂戴したいし、またこうした非常勤職員の雇用に対するお問い合わせがありましたら、ぜひぜひ私どもにお寄せを頂戴したいということでございますので、お願いしておきたいと存じます。

2点目でございます。

保育園の整備計画であります。

ご指摘のあるとおりでございます。私どもは既に九之坪にあります保育園の統廃合、予算計上をさせていただいているところでございますが、さらに熊之庄保育園、薬師寺保育園、こうした整備に対しても市の方針をできるだけ早くまとめましてお示ししてまいりたい、そして保護者を初めとした市民や地元の皆様のご意見も頂戴できるように早く取り組みをさせていただきたい、そんな思いでございますので、ひとつまたいろいろとお力添えを頂戴したいと存じます。

3点目の久地野保育園分園の民間委託、今年、取り組みを始めたところでございます。他にこうした計画があるかということでございます。

ご承知のとおり、これらに対しましては民間業者に委託をして1・2歳児22名の定員をもって、現在、月平均にしますと20名の保育をさせていただいているということでございます。初めての民間委託でございました。当初は一部の保護者の方々から不安という一つのお言葉も頂戴したところでございますが、運営を重ねるごとに信頼も高まってまいりまして、現在は通園されている保護者の方々から、引き続き久地野保育園の分園に通わせたい、そんなお言葉も頂戴できる内容になってまいったところでございますので、そのようにご披露させていただくところでございます。

今後、他の保育園も民間委託はあるやなしやということでございます。

現在の社会情勢を勘案しますと、特に女性の社会進出が極めて顕著でございます。そうした中で保育ニーズも高まってまいるということでございます。これは、行政のみでは到底十分な対応はできかねるんではないかと、そんな危惧する一面もございます。したがいまして、園児を安全にお預かりするということを可能とした場合に、現在運営している保育園を民間にお願いすることも一つの選択肢としてあり得るということでございますので、このあたりもひとつご賢察をいただきたいと存じます。

これからは子供たちの安全・安心、こうした面に対しまして、本市における子育て支援事業の充実のために、より一層皆様のご意見をいただきながら具体的な実施方法等々を検討してまいりたいと存じますので、これもあわせてまたお力添えをお願いしたいということでございますので、よろしくお願いいたします。

保育はまさに限定的なものではございません。これからもさらにさらに続くということでございますので、そうした意味でご理解をいただきたいということでございます。

そして、次に福祉・医療の充実ということでお尋ねをいただきました。

回想法という一つのテーマで認知症予防に国に先駆けて本市で取り組みをさせていただいているところでございます。いわゆる「地域回想法」と銘打ちまして推進いたしておる北名古屋モデルを広く全国に知らしめているところでございます。事業開始当初から現在に至るまで、多くの自治体の方々から、その手法を学びたい、そういった面で数々のご視察を頂戴しておるところでございまして、26年度実績で申し上げますと、視察団体は約110団体、そしてさらに来館していただいた2,200人を超える方々がおいでいただいているということでありまして、こうした方々にも期待を込める意味で、しっかりと対応させていただいているということでございます。

一方、運動面もございます。認知症予防に効果があると言われているところでありまして、本市もこの運動の推進を図ってまいっております。高齢者が身近な場所で気軽に運動や認知症予防の活動ができる環境の充実を目指しまして、運動クラブ、あるいはサロンの活動支援、こうした面を推進させていただいているところでございます。こうした活動によりまして高齢者の仲間づくり、ご近所同士顔の見えるきずなづくり、こうした面が図られているものと存じます。地域づくりのかなめの一つとして、さらに支援をしてまいりたいと存じます。

次に、教育環境の充実ということでございました。

学校教育法が改正をされまして、平成28年度、新年度から小中一貫教育を実施する義務教育学校が創設されるということになります。市区町村教育委員会の判断で、既存の小・中学校を義務教育学校にできるようになったということでございます。小中連携、小中一貫教育、こうした面で小学校におけます教育と中学校における教育を円滑に接続するために各学校や市町村が独自に取り組みを進めて、現行制度のもとで特色ある多様な取り組みが推進されるということでございます。

本市におきましては、小中連携によります小・中学校の段差軽減に取り組んでいるところでございます。例えば、いじめ防止等の生徒指導上や学習指導の視点から、情報交換会や研修会を実施させていただいております。今後は、さらなる段差解消に向けまして小中連携をより一層強化してまいりたいと存じますので、ご理解をいただきたいと思います。本市におきまして、全国の動向、成果、課題等を慎重に見きわめていきたい、そのように考えるところでございます。よろしくご理解ください。

次に、安全・安心なまちづくりということでございます。

1点目の市民に防災でどのような援助と指導をしているかということでございます。

ご高齢の方、または身体が不自由な方々を除きまして、みずからの身の安全はみずから守る、いわゆる自助はごく自然な考え方でありますが、防災の基本として市民には広報・ホームページ、こうしたことに限定せずに、各地域での自主的な防災訓練、出前講座、こうした面を通しまして直接お話しさせていただくことにあわせまして、家具の転倒防止対策、木造住宅耐震診断、木造住宅耐震改修費補助、そして自助と並んで重要な共助のために、各自主防災会には防災に関連した補助金の交付等々をさせていただくように、みずから守る取り組みに対しましてサポートさせていただいているところでございます。さまざまなこうした我々の提案いたします事業に対して市民の皆さん方の積極的なご参加を期待するところでございますので、ひとつお互いに自助・共助、こうした面をあわせて減災につないでまいりたいと考えるところでございます。

2点目の五条川の改修等に関するご質問をいただきました。

県河川であります五条川、下流から順次改修が進められているところでございます。名鉄犬山線の鉄橋の箇所だけではなく、中流域であります本市の改修はまだこれからの状況でございます。そうしたことから、市議会のご協力もいただきまして、改修推進のため、毎年、県に建設事業要望書を提出させていただいているところでございます。その中でも五条川について、鉄道立体交差化事業と同調した河川改修を強く要望させていただいているところでございます。

また、市内の河川堤防の地震対策に関してでありますが、市内の河川は県河川が主流でございます。県におきまして地震・津波対策、こうした面を策定されまして、地震防災に関する施策を総合的、あるいは計画的に推進されているところでございます。特に、本市としましても、地震対策よりも河川改修の推進を優先して要望してまいりたいと存じますので、またまたお力添えを頂戴したいというところでございます。

3点目の鉄道立体交差等周辺まちづくり事業につきまして、今後の地元協議に関するご質問をいただきました。

この事業は、本市におきます都市づくりの主要施策でございます。議会においても検討特別委員会を設けていただきました。状況等を逐一報告させているところでございます。昨年10月には市民説明会も開催いたしまして、これまでの経緯等を説明するとともに、今後はまちづくり協議会等を立ち上げまして、地元の皆様と一緒に検討を進めますと説明させていただいているところでございます。今回の検討特別委員会にお出ししている資料のとおり、まずは面的整備の範囲を地元の皆様と一緒に丁寧に検討、協議していくことから始めていくことになると存じております。ご理解をいただき、またお力添えを頂戴したいということでございます。

4点目の徳重・名芸大駅周辺まちづくり事業に要する年数の質問でございました。

県と連携して実施いたしました鉄道の立体交差事業に関する調査は、西春駅周辺まで含めて調査をさせていただいているところでございます。しかしながら、西春駅周辺まで一括で事業を実施することは、費用も、そして時間もかなり要するものでございます。本市のまちづくりの実施方針といたしましては、市の体力を踏まえながら段階的に実施することといたしまして、前段として徳重・名古屋芸大駅周辺から整備を進めていきたいということでございます。

それにいたしましても、この徳重・名芸大駅周辺の全体の整備事業が完了するまでは、相当の時間を頂戴しなければいけないと承知するところでございまして、鉄道高架につきましては、これまでの資料の中でも、参考ではありますが、段階施工でも事業期間は約25年と示させていただいております。また、面的整備につきましては、今回の検討特別委員会資料の中で、参考ではありますが、範囲に応じた事業期間を示させていただいているところでございますので、ご理解をいただきたいと存じます。

最後に、5点目の防犯対策を頂戴しました。

市では、保育・教育施設、公共施設のほか、名鉄犬山線の各駅周辺の主要な公園など、不特定多数の市民が利用する公共性の高い空間にも防犯カメラを設置しております。防犯灯に関しましては、夜道での死角をなくすために、市街地形成の変化に応じて増設をしてまいります。
一戸一灯運動につきましては、防災の考え方と同じように、みずから守るという発想でございますので、広報、あるいはホームページ、こうした中で、防犯団体のお力も頂戴しながら、引き続き市民の皆様にお知らせし、ご協力を頂戴したいということでございますので、よろしくお願いいたします。

最後になりますが、魅力あるまちづくりということで2点についてお答えをさせていただきます。

1点目の魅力あるまちづくりに向けまして、若者や女性、高齢者など多様な雇用先を確保することは重要でございます。ご案内のように、MRJ開発プロジェクト等を視野に入れまして高度先端企業等の誘致を実現するため、次世代企業立地促進条例を上程させていただいているところでございますので、ご理解いただきご賛同を頂戴したいということでございます。

ご指摘にありますように、市内5地区の市街化調整区域に加えまして、今回、沖村西部地区を開発優先区域に追加指定するものでございますが、多くの製造業者が操業されている市街化区域の工業地域及び準工業地域の指定地域でございますので、お含みおきをください。

指定地域を定めることは、遊水機能として貴重な農地の維持・保全を損なう無秩序な開発を抑制することにもつながってまいります。企業立地に適した地区を限定することで住宅と工場による混在した用途の秩序を図り、企業誘致、事業の拡大を支援するものでございます。今のところ、他地区の指定は考えていないということでございます。現行の5地区、さらに沖村の企業誘致を含めた区画整理事業で取り組んでまいりたいということでございます。

なお、技術的波及効果が大きく、愛知県と連携した支援が可能な高度先端企業につきましては、指定地域を定めてございません。沖村西部地区への進出、航空宇宙産業等の一貫生産体制の工場に対しましては、限度額及び補助率も手厚く改正をし、支援してまいりますので、こうした一つの進出していただくような話がありましたら、ぜひぜひお寄せをいただき、また検討させていただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。

最後に、2点目の今後の10年の魅力あるまちづくりということでございます。

ご案内にもございました。リニア中央新幹線を契機に名古屋駅周辺、ご案内のように超高層ビルが建設をされております。ビジネスの拠点機能の強化、あるいは新たな雇用も創出されようとしているところでございます。名古屋駅へのアクセスがすぐれている本市にとりまして、今後の10年は大いなる発展のまさに正念場になると思うところでございます。

10周年の節目を迎えました。今までの礎をもとに、住んでよかった、北名古屋市だから住みたいんだと言われる居住地として選択肢に入るような、本市ならではの魅力を高めていけるまちづくりを進めてまいりたいと存じます。皆様のひとつ格別なお力を頂戴したいというところでございます。

いずれにいたしましても、本市が誕生いたしまして10年の節目を迎えるということであります。これまでの一重に議員皆様のお力添え、さらには市民皆様のご理解のたまものであると、このように深く深甚なる敬意と感謝の誠をささげるところでございます。

また、同時に新たな10年を見据えた魅力あるまちづくりに向けまして、職員一丸となって市の発展に向け邁進してまいります。どうか格別のご理解と、そしてお力添えを賜りますように付してお願い申し上げまして、答弁にかえさせていただきます。よろしくご理解ください。お願いいたします。ありがとうございました。

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