まちづくりは「よそ者」「バカ者」「若者」の3つが主役、と言われています。
そんなまちづくりをテーマとした講演が社会福祉協議会により開催されました。
北名古屋市社会福祉協議会10周年を記念した今日の講演では、愛知学院大の村田尚生准教授による講演「持続可能なまちづくり 〜若者を参加させるためには〜」が行われました。
村田准教授は愛知学院大の学生に対して日進市でのまちづくり活動に参加させるカタチでの実践教育をされているそうです。
この講演会場に集まったような高齢者中心の運営がされている地域活動に、どうやって若者に参加してもらうか、という方法論でした。
大阪のだんじり祭りを事例に、若者に役割を与えれば、期待に応えようとしてとても頑張ってやってくれる。ただ、チームで活動させること、どうするかの指示は明確に出すことと、褒めて伸ばす、という3つのことに注意することが、若者の活動参加のときのポイントだ、ということでした。
北名古屋市は「よそ者」がおおよそ7割くらいの町のはず。ところが会場にお越しの方の7割が生まれも育ちも地元。ここがまちづくりのもうひとつのポイントで、他の街を知ってる人の方が客観的に街の現状を観られる。
あとはガムシャラに理想に突き進む人。
地域社会に暮らす私達を支えるのは「人」です。小さな頃は進んでやっていた家庭での手伝い。小学生の時のお祭りなど地域活動への参加、という体験が、中学高校時代に断ち切られてしまう。そんな傾向の子供達は体験も少なく、同世代ばかりで縦の世代の交流が少ないなど、子供の感性が磨かれない。体験によって感性が開かなければ、教育で与えられた知識は定着しない(レイチェル・カーソン)。縦の世代の交流がなければ、未来の理想像の獲得もされない。次世代の若者たちに地域活動への参加を進めることが、彼らの為にとっても、地域のこれからにとっても、非常に大事である。