歴史民俗資料館と図書館の分離について その他

神田薫 神田 薫

議長のお許しを得ましたので、通告に基づき3点一般質問させていただきます。

初めに、昨今本市は、平たんな地形で大都市名古屋市近隣地として住宅建設がさらに進み、人口が増加しています。この状況への対応にはさまざまな観点があります。私はこの地の生活、歴史、文化等の新発見と再発見の重要な機会ではないかと考えています。

そこで、歴史民俗資料館(歴民)と図書館の分離について、教育部長にお尋ねいたします。

この住宅建設等により、埋蔵文化財に関する照会、届け出件数は、平成27年度の照会件数235件、届け出件数14件、平成28年度の届け出件数8件となっています。まさしく新発見と再発見が眼前にあらわれ、歴民の現在の収蔵点数は10万673点、埋蔵文化財関係205箱等となっています。

そこで、歴民と図書館の現在を本市の北名古屋市まち・ひと・しごと創生総合戦略(以後「総合戦略」)と北名古屋市公共施設等総合管理計画(以後「総合管理計画」)から、各位置づけ、役割、現状、将来像等を拾い読みしますと、歴民は、総合戦略では昭和日常博物館を活用した魅力発信、殊に地域回想法の聖地としての記述があり、また歴史・文化遺産の発信・活用、北名古屋市ヘリテージ・トレイルが上げられています。入場者は平成18年以降、毎年9,000から1万以上の方が訪れています。

一方、図書館は、総合戦略で図書館での教育普及事業の充実を掲げ、入館者数は現状値、平成26年度45万6,342人、目標値、平成31年には55万人を見込んでいます。

問題点を総合管理計画では、東図書館と西図書館は築20年以上経過しており、設備面の改修が必要とも述べられ、さらに歴民・東図書館の複合施設として施設内に設置されていることから、展示及び収蔵物等の保管スペースが限界に来ていると指摘されています。

こうした状況下、回想法の聖地と昭和日常博物館を活用した魅力発信を担う歴民と、知の拠点図書館、お互いが着実に役割を果たしていくためには、もう限界であろうと推察します。施設を分けて考えていくべきと思いますが、ご所見をお尋ねいたします。

次に、学校いじめ防止について、教育長にお尋ねいたします。

平成25年、いじめ防止対策推進法が施行され、国のいじめ防止基本方針が策定された。平成26年度から、学校いじめ防止基本方針の策定を背景に、北名古屋市内の小・中学校が連携して取り組むことでより実効性を高めることができる、いじめを減らせるとの仮説の実証に2年間取り組まれました。その結果が、「どのように策定・実施したら、「学校いじめ防止基本方針」が実効性のあるものになるのか?」(文部科学省国立教育政策研究所平成28年6月発刊)におさめられ、全国に発信されました。いじめゼロは不可能でしょうが、減らすことはできる。見えないところでいじめに遭っている児童・生徒をなくし、未然防止を誰もが望むところです。

本冊子から取り組まれた成果を抜粋・引用します。以下、要約し過ぎはご理解いただきたいと思います。

1.中学校区が連携した基本方針の策定・実施、2.小小連携・小中連携と合同研修会を実施し、認識・情報の共有から共通実践、3.いじめが起きにくい規律・学力・自己有用感を目指した学校づくり等々が意欲的に日々実践されています。
そこで、以下3点についてお尋ねいたします。
1.改めて、いじめに対応した教育実践についての率直な感想、意見について。
2.学校運営協議会、家庭、地域、児童・生徒の変容について。
3.さらなるいじめ対策と教育のあるべき姿について。

最後になりますが、犬・猫等の里親募集、避妊・去勢手術の補助について、環境課長にお尋ねいたします。

犬・猫等に関する市民からの苦情件数は、平成27年度、猫18件、犬29件、平成28年度7月まで、猫8件、犬7件です。私に寄せられた苦情は、児童の登校時の集合場所であり子供たちの遊ぶ砂場が猫等のトイレになっている。また、庭、駐車場にも不快なふん等々と聞き及んでいます。推測ですが、市民の方々はふん尿被害に遭うが、飼い主不明の猫・犬等々についても一過性で苦情に至らないケースも多々あるのではないかと思います。その意味からいえば、苦情に至る実態は深刻ではないかと考えています。

犬は狂犬病予防法である程度制約をかけられていますが、猫はその外にいます。動物愛護、適正飼養の観点から、関係機関と連携し、里親募集、また動物たちとの触れ合いの企画、さらに隣接名古屋市実施のように、望む方には避妊・去勢手術の補助等について、お尋ねいたします。

 

gray-man 教育部長(村瀬雅彦君)

歴史民俗資料館と図書館の分離についてお答えいたします。

ご質問にもございますとおり、歴史民俗資料館においては、恒常的な資料の寄贈に加え、自動車の寄贈など大型資料の提供もあり、3階の歴史民俗資料館のみでは収蔵及び展示スペースが不足している状況でございます。図書館につきましても蔵書数は収蔵能力がほぼ限界に達しており、新規購入する図書資料と同数の資料をブックリサイクルにより市民に提供後、除籍処分している状況でございます。

ご質問にございますように、市民の皆様に向け歴史民俗資料館では、回想法を一つの軸として昭和日常博物館を活用した魅力発信を行い、図書館では「図書館は玉手箱!」など図書館での教育普及事業の充実を図っており、さまざまなソフトプログラムを提供し、より活用いただけるよう取り組んでいるところでございます。

しかし、開館から25年以上を経て、ハード面の改修、またソフトプログラムの提供における新たな市民ニーズを把握することが必要であることから利用者アンケート調査などを実施しておりますが、これにより市民ニーズを把握し、改善を図ってまいりたいと考えております。

公共施設・生涯学習施設の再編及び新たな施設の建設につきましては研究してまいりますが、当面は地下駐車場の一部を展示及び収蔵に供することが、歴史民俗資料館の展示の充実、収蔵庫の確保、図書館の蔵書数の増大及びかかる経費の削減を兼ね備えた現実的な方法と考えております。こうすることで東図書館及び歴史民俗資料館を分離することなく一体として捉え、段階を追って建物の空間を再編し、リニューアルを図り、施設の発展につなげていきたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

 

神田薫 神田薫

先ほど申された回想法であるとか、昭和日常博物館であるとか、そして図書館の役割、十分わかっております。これは私が評価するまでもなく、全国を見回しても、他市に先駆けておやりになっている非常にオリジナルな路線といいますか経営でございます。それを今、コンセプトとしていくんだというふうに私は聞こえました。

そこで、特徴あるそういった経営でございます。先ほども述べられましたけれども、大型の車も9台ですかね、バイクに至っては13台、しかもこれは我々の記憶または記録に残るようなものでございます。ですから、今聞いておりますと、もう一つそういった意味でも、広くまたは大きくならないものかなと思っておりますが、そのあたりもう少し突っ込んでお答え願えればと思います。よろしくお願いいたします。

 

gray-man 教育部長(村瀬雅彦君)

ご質問いただきましたとおり、今の図書館、歴史民俗資料館におきましては、図書館にお見えになった方が3階の歴史民俗資料館に寄っていただきまして、この地域の歴史や文化を理解していただく、関心を持っていただくということをしていただいております。また、逆に歴史民俗資料館にお見えになった方が、この地域の歴史や文化に興味を持っていただくことによって、1階の図書館に行って調べて、またさらに関心、理解を深めていただくということをしていただいておるところでございます。そういった中で、知らず知らずのうちに回想法を実践しているというそれぞれの役割が相乗効果をもたらしている、全国的に見ても本当に類を見ない貴重な施設だと考えておるところでございます。

そういったところから、分離というのは、これたけの価値を持った施設でございますので、今となってはなかなか難しいところがございますので、まず一つ考えられるのは施設の拡大というところが、今の価値を生かした中で、その価値をさらに広めていく方法かなというふうに考えておりますけれども、そのあたりについては今後さらに研究してまいりたいと思っておりますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。

 

gray-man 教育長(吉田文明君)

学校いじめ防止についてお答えいたします。

初めに、いじめに対応した教育実践についての感想、意見についてお答えいたします。

議員ご指摘のように、いじめ防止対策推進法により、各学校に学校いじめ防止基本方針の策定が義務づけられました。しかし、どのような方法で策定し、どんな対策を実施することが適切で効果があるのか、手探りの状況でありました。そんな折、国立教育政策研究所から、どのように策定・実施したら学校いじめ防止基本方針が実効性のあるものになるのかを研究テーマにしたプロジェクト研究の実践校としての依頼があり、この2年間にわたる実践研究に取り組みました。

2中学校区の6小・中学校がいじめ予防という課題解決に向けて、計画策定、実践、点検、見直しを繰り返す、いわゆるPDCAサイクルを手だてにして小・中学校合同で実践しました。このPDCAマネジメントは、ともすると机上の空論になりがちであった議論や話し合いが子供たちに軸足を置いたものとなり、子供たちの現実をしっかりと捉え直すなど大きな意識変化を促しました。その結果、一つ一つの取り組みがより確かな活動へと変わっていきました。紆余曲折はありましたが、確かな取り組みが積み重ねられました。その結果、いじめ予防に効果がある実践として全国に発信されました。このことは、実践校は無論、教育委員会としても大きな喜びであるとともに誇りでもあります。しかし、何よりもいじめが減少し、多くの子を深刻ないじめから守ることができた、このことこそが最大の喜びであります。

意見でございますが、いじめを予防する上においても、学校いじめ防止基本方針の実効性を担保する上においても、学校の教育活動が確実になされ、子供一人一人に届いているかを確認する上においても、このPDCAサイクルは学校経営マネジメントとして極めて重要であることが再確認できました。改めて全ての学校に早急に徹底すべきことであると思っております。

次に、学校運営協議会、家庭、地域、児童・生徒の変容についてお答えいたします。

本実践におきましては、中学校区という単位で話し合うことで、従来ありがちな世間のしがらみや惰性、前例踏襲を超えた議論ができ、小学校の学級・学年の壁、中学校の学年の壁、さらに学校間の壁、世代間の壁を乗り越えることができました。

また、学校運営協議会においては、いじめについて取り上げ、話し合われるなど、学校の敷居は低くなりつつあります。

児童・生徒については、個人の壁、年齢の壁を乗り越え、お手伝い活動とか、互いに教え合うとか、ボランティア活動とか、そういったものに積極的に取り組むことで自己有用感を高めております。もちろん、調査結果にございますように、いじめは減少いたしました。

終わりに、さらなるいじめ対策と教育のあるべき姿についてお答えをいたします。

いじめ対策につきましては、現行の対策を引き続き行い、スパイラルアップしていくことが基本であると思っております。また、今回の実践研究を通して得られた教育のあるべき姿のキーワードは、規律・学力・自己有用感であります。適度な規律ある学校生活は子供に安心感を与えることができ、安全を確保できます。さらに、認められることで得られる自己有用感は子供の自信となり、小さなトラブルに巻き込まれない社会的な免疫力にもなります。いたずらに友達をおとしめることも、おとしめられることも防ぎます。そして、授業の中で不安や不満を感じないだけの学力保障は、社会的な免疫力の低下を防ぐことになります。とりわけ、勉強がわからない子供への支援は最重要であると思っております。

いずれにしましても、子供と子供の教育を支え続けるのは、家庭、学校、地域の信頼・支援・協力に裏づけられた誠実で熱意あふれる実践です。

以上、答弁といたします。よろしくお願いします。

 

gray-man 防災環境部環境課長(中村昌直君)

犬・猫等の里親募集、避妊・去勢手術の補助等についてお答えをいたします。

飼育できなくなった犬や猫の里親募集につきましては、相談が市に寄せられた際に愛知県動物保護管理センターを紹介させていただいております。また、同センターでは出張型の触れ合い教室や体験学習としての施設見学などの動物との触れ合いの企画を実施しているため、今後も連携を図りながら対応させていただきたいと存じます。

次に、避妊や去勢手術の補助等につきましては、市発足後からは補助制度を実施しておりませんが、これまでの間、所有者のいない猫、いわゆる野良猫がふえたなどとの相談件数が増加したということもございませんので、現在のところ補助制度を設ける考えはございません。

所有者のいない猫の多くは、飼い主が捨てられ野生化し、増殖したものと考えられ、こうした猫に対する避妊や去勢手術に対して市が補助を行うことは、飼い主の終生飼養の責任放棄を助長することにもなりかねますので、所有者のいない猫がこれ以上ふえないよう、飼い主の責任において飼育環境を考慮した上で適切な管理をしていただけますよう周知徹底に努めてまいりたいと存じますので、よろしくご理解を賜りますようお願いいたします。

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