永津正和
私たちのふるさと北名古屋市は、本年3月に市制施行10周年を迎えました。北名古屋市としてスタートして以来、市民各位のご理解とご協力により、数多くの懸案事項を抱えながらも着実にまちづくりが進められてきたものと理解をいたしております。
私もその間、市議会議員として、誰もが実感できる安全・安心のふるさと北名古屋のまちづくりの推進のため、微力ではありますが、ひたすら努力をさせていただきました。今回は、安全・安心のまちづくりの視点から2点につきまして質問をいたしたいと思います。
1点目は、北名古屋市の安全・安心のまちづくりにつきましてお聞きいたします。
先日開催されました研修におきまして、本市における犯罪の発生状況につきまして説明を受けました。その中で刑法犯の認知状況でございますが、犯罪率について見ますと、ここ数年、県下38市の中で常にワースト上位にランクされております。これは北名古屋市挙げて対応しておるところでございますが、地理的条件等においてこうした状況になっているということでございました。そこで、私はさらに踏み込んだ対策を講ずる必要があると思います。それは、防犯カメラの設置及び交番の増設が当面考えられる対応ではないかと思います。
まず、防犯カメラの設置についてお尋ねをいたします。
防犯カメラは、公設・民設合わせて相当数が設置されていると思われますが、民間、特に個人で設置されたものは十分な把握はできておりません。そこで、公共施設及び公的場所に整備されるべきと考えます。公共施設にあっては、既に整備が完了しているものと思われます。
今後は、整備がまだ十分でないと思われます公園、神社、交差点等に設置すべきであると思います。いずれにいたしましても、多額の財源を要するものと思われますので、積極かつ計画的に対応すべきと考えます。さらに、その維持管理についても体系的に整理をして活用すべきであると考えます。
次いで、交番の増設につきましてお尋ねをいたします。
交番の設置の目安について確認をいたしましたところ、設置基準はなく、昼夜人口、世帯、区画、事件及び交通事故の発生状況等を勘案するというもので、具体的に明文化されたものはありませんでした。事件の発生状況を勘案すれば、当然のことながら本市にあっては可能であると考えられるのではないでしょうか。いずれにいたしましても、犯罪の発生を抑止するためには、市民が一丸となってハード・ソフト両面あわせて推進すべきと考えます。
以上のことつきまして、防災環境部長のご所見をお聞かせください。
それから、2点目は環境問題についてでございます。
まず、ごみ屋敷の問題についてお聞きいたします。
マスコミによりますと、全国各地において、具体的な内容に差異はございますが、ごみ屋敷の問題が報道されておりまして、周辺の環境及びコミュニティー活動に深刻な影響を及ぼしております。
そこでお尋ねをいたします。本市において、こうした問題は発生しておりますでしょうか。あれば、どのように対応されたか。なければ、今後どのように対応されるか。
次に、野良猫の問題についてでございます。
最近の情報によりますと、犬、猫の飼育状況は圧倒的に犬が多い状況でありましたが、高齢化の進行とともに飼いやすい猫が多くなり、犬とほぼ同数になっていると聞いております。しかし、この猫についても飼育放棄があったり野良猫が多くなっている地域が見受けられます。こうした状況にあって、野良猫について法的規制はなく、周辺に迷惑をかけることが予想されます。
そこでお尋ねします。本市において、こうした問題は発生しておりますでしょうか。あれば、どのように対応されておりますか。なければ、今後どのように対応されるか。
以上のことにつきまして、防災環境部次長の考えをお聞かせください。
いずれにいたしましても、こうした問題は早期に問題意識を持って積極的に対応することが肝要であると考えます。北名古屋市市制の第2ステージが始まりますが、市民の安全・安心を念頭に、十分な情報収集、検討、研究をしていただけることを期待いたしまして、質問を終わります。
防災環境部長(福永直吉君)
北名古屋市の安全・安心のまちづくりについてお答えいたします。
初めに、防犯カメラの設置についてでございます。
市では、児童福祉施設、教育施設などの公共施設や、西春駅、徳重・名古屋芸大駅周辺などの不特定多数の方が通行する場所のほか、コッツ山公園などの主要な公園にも防犯カメラを設置しております。
防犯カメラの設置による犯罪の抑止効果は非常に高いものと認識していますが、その一方でプライバシーの保護という観点もございますので、防犯カメラ設置の有効性とのバランスを考慮し、警察とも連携を図りながら、維持管理も含めた設置計画を検討してまいりたいと存じます。
次に、交番の増設についてでございます。
市内には、ご存じのとおり4カ所の交番がありますが、本市における犯罪発生率が県内でもワースト上位に位置していることに照らせば、新たな交番の設置が望まれるところでございます。市ではかねてから候補地を確保し、警察に交番新設を要望しているところでございますが、実現には至っていない状況でございます。
今後も引き続き要望を重ねるとともに、市民、防犯協会、防犯ボランティアなどの皆様とともに犯罪抑止に努めてまいりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
永津正和
質問をいたしましたところ、極めて簡潔にご答弁をいただきました。しかし、簡潔というものの、私の言いたいことを理解して集約してご答弁いただけものと、このように理解をいたしておるところでございます。
防犯カメラについて、午前中の私どもの会長であります平野議員から代表質問でも触れられたとおり、犯罪を抑止するということは極めて市民にとって重要なことではないかなと思います。防犯カメラの設置については財源の問題とかいろいろあるわけでございますけど、そうしたことと、さらには設置された防犯カメラを、情報を把握して、いかにこれを維持管理し、問題があったときに活用していくか、これが重要ではないかなと思うところでございますので、この件につきまして、先ほども少し触れていただきましたですけど、再度踏み込んで担当部長にお聞かせいただきます。
防災環境部長(福永直吉君)
先ほど答弁の中でも触れさせていただきましたが、防犯カメラの設置によりまして、新聞紙上では犯人逮捕、被疑者確保に至っているわけでございますが、それよりも防犯カメラの設置によって、地域の皆様の防犯に対する意識の高揚、そして防犯カメラを設置した地域へ看板等で防犯カメラ監視中、稼働中というようなことによって犯罪の抑止につながると。こういうような意味合いでも、防犯カメラの設置というのは地域の防犯に対しては大変貢献する効果性の高いものであると認識しておりますので、今後も進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
防災環境部次長兼環境課長(鈴村昌弘君)
北名古屋市の環境問題についてお答えをいたします。
1点目のごみ屋敷の問題についてでございますが、通称ごみ屋敷と言われる問題がテレビや新聞等で報道され社会問題となっており、昨年は県内でごみ屋敷の火災が発生したとの報道もございました。
本市においてごみ屋敷について定義づけしているものはございませんが、外観上ごみであると思われるものが大量に見受けられる住居などがあり、近隣住民の方から相談が寄せられておる状況でございます。
これらの状況につきまして現地を確認するとともに、所有者の方に対しまして直接片づけていただくようお願いをしたところ、ご理解を得られ解決したところもございますが、所有者ご本人が、これはごみではないというふうに主張された場合、なかなか解決に至らなく、今後も粘り強く訪問をさせていただき解決してまいりたいと思いますので、よろしくご理解を賜りたいと存じます。
次に、野良猫の問題につきましてお答えをいたします。
野良猫の問題につきましては、無責任な餌やりや、ふん害などの相談、苦情が大変多く寄せられているところでございます。野良猫の多くは、一部の無責任な飼い主による捨て猫の野生化や、野良猫がかわいそうだからといって餌を与えるだけの行為が、結果として野良猫をふやしていると考えられます。
市といたしましては、広報、ホームページ、また回覧等で野良猫の侵入防止、正しい飼い方等を周知させていただいており、実際に野良猫に餌を与えている方が見えれば、餌やりを自粛していただくよう、直接訪問し、協力をお願いしております。
いずれにいたしましても、今後も野良猫がふえないように指導・啓発に努めてまいりたいと思いますので、よろしくご理解を賜りますようお願い申し上げます。
永津正和
答弁いただきました。ありがとうございました。
職員の皆さんは余り昼間、テレビを見る機会はないかと思いますけど、私たちは時々、会議のないとき、朝、昼、テレビを見ますと、時間帯によっていろんな特集した番組がありまして、特に今、名古屋地区で一番問題になっておるのは、ハトに餌をやって大変な状況があります。
私は猫の質問をしたんですけど、ハトも似たようなことでございます。
また、ごみも名古屋地区で、全国ネットで極めて大々的に報道がされた、こんなようなことでございます。
地域の住民が安心して生活するためには、日ごろから市の行政のほうにおいて情報を収集して早目に手を打って、地域の皆さんとともに、全部行政が片づけよというふうには申しませんけど、市民の目線に立って物事を話しする。法的な規制はありませんから、根気よく話しするより解決の方法はないかと思います。
こうしたことで今後ともご努力をいただければ、市民が安心できるんではないかなと私は思って、あえて今回この質問を出させていただきました。そうしたことについて、再度次長、よろしくお願いします。
防災環境部次長兼環境課長(鈴村昌弘君)
ハトに限らずカラスも多く見受けられるというものもあります。こうした問題は、地域の環境問題として捉えておるところでございます。
野良猫に限らずハトにしても、ごみをあさったりとか、そういうことも出てきますので、市といたしましても、カラスよけネット等を地区にお貸しいたしまして対応させていただいておるところではございますけれども、こういう地域の環境問題というところで野良猫等々の問題につきまして、飼い主のマナーのことですとか、先ほど答弁もさせていただいたんですけれども、本当にかわいそうだから餌を与えている方も見えるんですけど、それがまたかわいそうなことになるというようなことだと思いますので、先ほどもご答弁させていただいたんですけれども、その点をまた周知させていただくとともに、十分調査とか情報を収集させていただいて、今後、そのような環境問題として対応してまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。